安倍元首相銃撃犯人確保

ボディーガード

安倍元首相銃撃事件でSPは無能だったのか?SPと警察の要人警護の課題は?

安倍元首相の銃撃事件は全ての日本人にとって
衝撃的な事件だったと思います。

一般の普通の人が
「人の護り方」について疑問を持った事件でした。

日本の歴史上、前代未聞の暗殺事件で
要人警護についてSP個人が無能であったのか?
警察の要人警護の仕方全体に問題があったのか?

SPの警護の仕方を確認しながら
現場のSPの動きと照らして検証し

今後のSPと警察の
要人警護での課題を追求したいと思います。

安倍元総理

 

SPの警護の仕方とは?

今回の安倍元首相の銃撃事件において
身辺警護の流れを説明すると、まずは警護計画を立てます。

日時:2022年7月8日11時00分~12時~00分
警護対象者:安倍元首相
警護場所:近鉄大和西大寺駅
北口ロータリー前交差点内
内容:選挙応援演説での身辺警護

想定される危険
・左翼団体による反対運動(集団での帰れコールなど)
・○○○○
・○○○○
必要人員:〇〇人
必要機材:防弾鞄〇個、拡声器〇個・・・
襲撃時における退避場所:〇〇
襲撃時における退避経路:〇〇
人員配置:安倍元首相同行警視庁SP一人
安倍元首相の左2名、右2名
後方3名(ガードレール内)
○○側歩道聴衆者前3名
○○交差点2名・・・

以上のような感じで必要事項を書き出していきます。

警護する場所が決まると
その場所で想定される危険を書き出していって
危険を回避するために必要な人員を決めていきます。

今回は交差点の真ん中と言うことで
360度警戒しないといけない場所となります。

安倍元首相銃撃現場

本来であればこのような場所は避けますが
選挙では仕方がないといのが現状でしょう。

そこで、今回の警護で
まず必要なことは「交通規制」です。

車やバイクで簡単に安倍元首相に
近づける状況は作ってはいけません。

車で近づいて数人が飛び出しての襲撃。
バイクや車を一瞬だけ停めて銃撃。
(一瞬でも3~4発の発射は可能)

そして、そのまま逃走。

もしかすると
車やバイクでそのまま突っ込まれ
襲撃されることも想定できます。

交差点内を交通規制しないことで
これだけのことがすぐに想定されます。

では
交通規制をせずに警護するのであれば
どれだけのSPが必要なのかというと

安倍元首相銃撃現場2

ガードレール内で
安倍元首相の横と前の警戒で左右に2名ずつ
背後に後ろへの警戒に2名は必要でしょう。

そして
安倍元首相の正面と後方の
ガードレールを1枚はずして
襲撃時の退避口として

安倍元首相の前のガードレール外に
SPを乗車させた警護車を左右の車道に向けて
直ぐに動ける状態で待機させて

襲撃に備えると同時に
安倍元首相の退避に使用します。

安倍元首相の後方の道路は
車幅は狭いですがバスのロータリーがあって
ある程度の余裕があるので

安倍元首相の背後のガードレールに沿って
SPを乗せた警護車を2台向きを変えて
縦列駐車させて直ぐに動ける状態で
待機させるのがベストでしょう。

そして、聴衆者の前には
服装、持ち物、履物、目線に注目して
安倍元首相の左右の歩道にSP3~4名
後方の道路の角の警戒に2名ずつ
バスのロータリーの中央部に2名程度

これくらいの人員配置は必要だと思います。

これだけの人員を配置しても
事前の爆発物などの検索や
狙撃に対する警戒員はいない状況ですから
あらゆる攻撃に対処できるかと言えば
そうではない状況ですね。

銃撃を想定すると
最低でもこれくらいの警護が必要ですが

狙撃に対してはこの交差点であれば
かなりの建物への事前の検索と
当日の警戒要員が必要となりますから
場所選定が適当ではないですね。

反対に事件当日の警護体制は
口では銃撃を想定していると言っても

ガードレールもそのままで
安倍元首相の退避口もなければ
退避用の車もない状況で

交通規制もしていないのは
現実には想定していない警護体制であり

実際には無意識の中で
今の日本で、大勢がいる街中で

「銃撃はありえないだろう」
なってしまっているのが本音だと思います。
(私自身もそうでした)

ですからもし襲撃されたとしても

人が近づいてきて
刃物等で襲われることを想定しているので

車が行きかう車道を渡っての襲撃は
確率も低くなるし、万が一襲われても
車道の幅とガードレールで防ぐことができる。

今回の警護体制を見ると
以上のような説明をするのが妥当だと思います。

それにしても
襲撃されたときの安倍元首相の
退避口も用意していないし
退避するための車も近くになかったことは

警護計画自体に不備があったと思います。

ガードレールに囲まれていることで
刃物等での襲撃者は防げる。

反対に非常事態において
安倍元首相の現場離脱、つまり
安倍元首相を逃がす時に
このガードレールが邪魔となります。

まして
退避用の車が近くにないので

「安倍元首相に走って逃げろ」
なってしまっています。

ガードレール内で演説を行うのであれば
安倍元首相の前後のガードレールを
1枚だけでも外して退避口として
そこに警護車を停車させて

非常時の現場離脱
逃げるための車を用意しておく。

最低でもこれぐらいの状況は
整備しておかないといけないと考えます。

SPについて詳しくはこちら
SPとボディーガードの違い そして女性も行う訓練内容とは?

 

安倍元首相銃撃の現場にいたSPとは?

 

今回の安倍元首相の銃撃現場を
警備していた警察官は、報道では

安倍元首相に同行していた
警視庁のSPが一人で

あとは奈良県警の警備部のSPと
地元警察署の私服警察官。
機動隊からの応援もいたかも。

現職の総理大臣ではないので
この体制が普段通りだと思いますが

あまりにも県警のSPの連携が
取れていない状態がめだちました。

報道では
集まっている聴衆の中にSPが
何人か入って警戒していたようですが

交差点の角に配置されている
私服警官の人数が少ない感じでした。

安倍元首相銃撃現場3

聴衆の中にSPを入れておくのは
人数が豊富であったり

選挙の候補者が
握手をして回るときのためですが

今回は交差点の中ですから
聴衆にまぎれこむよりも
交差点の前で聴衆が集まっている前に

数メートルおきに3~4人が
聴衆の服装、持ち物、履物
そして目線を監視するSPが
必要だったと感じられます。

それと背後の道路の角にも
私服警官がいたと思いますが

あまりにも人数が少なく
その警察官の視線が聴衆ではなく
安倍元首相の方向を向いていて

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警護の仕方をわかっているのか?

ちょっと疑問です。

その疑問の通り
今回の犯人が歩道を離れて
ロータリーへと横に移動したことに

誰も反応していない。
と、いうか誰も見ていない。

これは安倍元首相の
背後の道路や交差点にいたSP自身が

自分の役割を
分かっていないとしか思えません。
SPとしてあり得ない状況です。

そして犯人がロータリーから
まっすぐに車道を渡りだしても
誰も反応していない。

安倍元首相銃撃

この段階で
県警のSPの初動が遅かったのでは?

と、いう意見よりも
SPとして訓練を受けていれば
指示をされなくても自分がいる配置
何をしなければならないか?

これくらいの判断は
当然できなければなりません。

この動きを見ると
SP個人の能力が低いのか?

警察という一種のお役所組織で
SPの役割分担も指示待ちなのか?

と、考えさせられてしまいます。

安倍元首相の背後の護りについて
SPが誰も自分の役割を分かっていない。

聴衆を監視しなければならないのに
全員安倍元首相の方向を向いている。
どうしようもない状態でした。

それと
ガードレール内にいる県警のSPも
普通は前後左右の役割分担をしますが

映像のSPの目線を見ていると
それもできていない状況で

全員が360°を警戒している動きで
ほぼ前か横を見ている感じです。

安倍元首相の背後を確実に
警戒しているSPは誰もいませんでした。

これも指示をされていなくても
自分達の人数と配置が分かった時に
普通であれば後ろがいないことに
気づくと思いますが・・・

安倍元首相が銃撃された状況で
SPが犯人を取り押さえに行くのは当然ですが

単独犯なのか、複数犯なのか?の
判断もできない状況で

退避用の車も用意していないし
SPが第2、第3の襲撃に備える体制も
取れていない。

安倍元首相の周りに
SPが2,3人しかいない状況は
あり得ないですね。

連携不足なのか?
指示待ちだったのか?
SPの訓練を受けた人なのか?

やはり、役所の人間なのかな?
と、感じてしまいます。

SPにマニュアルはいらない。

身辺警護の基本を忠実に行い
その状況でのベストの警護を行うこと

この考え方がなかったのだと思いますね。

確かに県警のSPは
数日間、警視庁SPの研修に行く程度ですから
SP個人の能力の差もいろいろだと思いますが

警察という国家権力が
国の要人を護っているわけですから
言い訳ができないと思いますね。

警護計画の作成段階で
身辺警護の要領がわかっているメンバーと
それ以外の応援の警察官メンバーも
当然把握できてると思いますから

配置する場合に
何処にどのメンバーを配置して
役割分担も指示するはずですが

今回はそのような形を
計画できていなかったでは?
と、感じています。

 

YouTubeの動画で
安倍元首相銃撃現場の解説はこちら
【安倍元総理銃撃事件】SPの能力は低いのか?ボディーガードが徹底検証!

 

SPと警察の要人警護での課題とは?

 

SPと警察の要人警護の課題としては
やはり日本人は銃による襲撃は

頭の中では想定内として考えていますが
無意識のうちに

日本では銃撃はありえない
と、いうような感覚が強いことだと思います。

安倍元首相銃撃現場4

日本人にとっては
銃による事件は暴力団の抗争を考えたほうが
はるかに身近に感じていると思います。

それほど日本社会にとって
銃の規制が厳しい証拠だと思います。

日本は島国で
テロリストの潜入も
水際である程度は阻止できる
と、考えられていますし

銃などの武器を
一緒に持ち込むことは
ほぼ不可能な状況です。

一般の人からすれば
銃の規制も厳しい社会なので
日本人にとって銃を手に入れることは

暴力団以外には難しい
と、考えているのが普通でしょう。

まして、銃によって
街中での不特定多数への攻撃は

無意識のうちに
ありえないだろうというのが
当たり前の感覚だと思います。

これらのことによって
警察官の銃の使用についても
厳しく規定がされていますし

警察官自身もアメリカなどと違って
「撃たなければ撃たれる」
と、いうような感覚はないと思います。

なので日本では要人警護において
当然、銃による襲撃に対しての訓練も
行っていますが

狙撃されることは
ないだろうという感覚だと思います。

その証拠に、首相官邸においても
上から見下ろせる建物もありますし

ドローン等は飛行禁止になりましたが
ヘリは普通に飛行できる状況です。

どうしても日本社会では
銃による攻撃だとか
狙撃に対しては

身近なものではない
と、感じているのが現実です。

今回のような
手製の銃によって
街中で多くの人がいる状況で
攻撃が行われた事件は

未だかつて
日本社会において
あり得なかったことです。

この事件が起こったことによって
SPと警察の要人警護においても

これら銃による攻撃が
実際に起こり得るものとして
動かなければならなくなりました。

そして銃による襲撃を想定すると
狙撃されることも想定内として
体制を整える必要が出てきました。

狙撃されることも想定内にすると
あらゆる狙撃ポイントの建物の
検索と警戒を行うことになります。

日本でも首相官邸の上空を
飛行禁止にするなども
検討課題になるかもしれません。

そして
銃による襲撃に対処するために

SPは普段通り拳銃を所持して
周りの警備にあたる警察官は
重装備になる可能性もあります。

そしてテロは当然として
要人警護についても
捜査部門が必要だと感じています。

何の情報もなく
要人警護を行う事は
やはり無理があります。

テロリストの行動や
要人に対しての感情など

何らかの意図や意思のある
団体や組織などに対して
要人警護と連携した捜査機関が
必要になってくると思います。

今回の安倍元首相の銃撃事件でも
捜査機関があればもっと厳しい
警護体制になっていたかもしれません。

SPと警察は
国家権力において
要人を護るわけですから

護り切れないということは
あってはならないことです。

 

まとめ

 

安倍元首相の銃撃事件は
日本社会において

前代未聞の事件でした。

この事件の模倣犯は
必ず出てくるでしょうし

日本のSPと警察にとっては
大きな転換点となり得る
事件となるでしょう。

このような悲劇が
繰り返されないよう

徹底した検証と
改善を行ってもらいたいですね。

 

SPの能力の活用方法について
詳しくはYouTubeでどうぞ
【簡単護身術】襲われない方法!SPボディガードが教える自分を守るための距離とは?

 

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