ボディーガード目線での防犯対策として
今回は
「学校の警備」
ここに焦点を当てて説明します。
私がボディーガードになるきっかけも
この学校警備を相談されたことが始まりでした!
学校や幼稚園などの防犯対策
学校や幼稚園で起きた犯罪の
認知件数は2万件を超えています。
学校への侵入窃盗もあります。
給食費、修学旅行の積立金
児童の個人情報
教員のパソコン
保管されている薬品類
楽器・クラブ活動用具
これらがネットオークションで
簡単に換金できます。
特に個人情報は
犯罪に使用される恐れがあります。
泥棒が学校を狙う理由は
「防犯意識が低く侵入しやすいから」
校門が開いていた
施錠されていない窓があった
監視カメラが付いていたが動いていなかった
などなど
侵入を許してしまう
セキュリティの甘さが見られます。
不審者が校内に侵入したとき
窃盗だけではなく
2014年には殺人4件、放火19件
暴行533件、傷害1,155件が発生しています。
池田小学校の事件は衝撃的でした。
子どもたちの未来を守るためにも
高い防犯意識をもって
確かな対策を行うことが必要です。
校門・外周警備システム
不審者の侵入は阻止は
校門や外壁が重要です。
不審者の侵入を防ぐためにも
校門は常に施錠しておくべきですが
幼稚園での時間外のお迎えや急な来客など
その都度出て行って解錠するのは大変です。
保育士が身に付けている腕時計型送信機や
職員室内にある押ボタンで門の鍵を開け
扉を閉めると自動的にロックがかかる
「門扉オートロックシステム」
を、お勧めします。
職員室でも相手の姿を確認してから
ロック解除ができるため、安心です。
職員の負担を軽減し
必要なとき以外はロック状態になるため
不審者の侵入はもちろん
園児や児童だけで外に出て行くことも防げます。
登下校の時間帯だけは
ロックを解除できるタイマー機能も搭載しています。
納品業者や学校関係者などが使用する職員玄関には
同様のオートロックシステムに加えて
職員が自分で電気錠を解錠するためのテンキーを設置。
パネル上のテンキーの位置は毎回変わるため
遠くから盗み見られる心配もありません。
外壁に赤外線センサーと
デイナイトカメラを設置します。
赤外線センサーが人を検知し
職員室に連絡。
同時に防犯カメラの映像を
職員室のモニターに映し
職員が不審者かを見分けます。
緊急通報システム(学校内)
不審者が建物内まで入り込んだときは
子どもたちの安全を守りつつ
速やかに周囲に危険を伝える必要があります。
各教室に非常用押しボタンを設置し
万が一のときにボタンを押すと
職員室のコントローラが異常を表示すると同時に
廊下のフラッシュマルチサイレンが作動して
非常事態の発生を全校に知らせます。
ワイヤレスタイプの腕時計型
ペンダント型などがあり
校庭やプールなどどこにいても
異常発生をすぐに職員室に連絡することが可能です。
今では遠隔監視システムは発達しています。
田舎ではグラウンドの周りから
どこからでも入れるというところもあるでしょうし
監視カメラをつけも
「卒業生です○○先生はいらっしゃいますか?」
こう尋ねてきた場合
中に通されてしまうでしょう。
最終的には安全は保障されません。
通学路の安全を考えると
学校警備は専門家の協力が必要でしょう。
通学路の安全について
詳しくはこちらをどうぞ。
ボディーガード目線での道路の防犯対策とは?
子どもにとって不審者とは?
東京都で79歳の自治会長が
児童買春で逮捕された事件では
自治会長は
通学路の見守りも行っていました。
地域住民の証言では
自治会長は通学時間帯の見守りに立ち
小学生らに積極的に挨拶する一方で
子供らを自宅に自由に出入りさせて
飲食をさせていたようです。
自治会長は登下校の見守りを通じて
被害者の中学生とも顔見知りで
「お金は誕生日プレゼント」
として容疑を否認しています。
警視庁は容疑者の家には
多くの児童が出入りしていたことから
他にも被害者いなかったか
調べる方針のようです。
千葉県で起こった
見守りの保護者会会長の
誘拐・殺人も同様ですが
子供達から見れば
「知っている人」
「親切そうな人」
こういう人から
「突如襲われる」
警護の世界でも
「不審者とは?」
不審者の発見が安全に繋がります。
しかし
2件の事件でも犯人は
一般的には不審者ではありません。
見かけでは
不審者はほとんど発見出来ません。
千葉の事件でも
「もしかするとあの人が・・・」
何がどうこうではないけど
なんとなくおかしいような?
今回の容疑者も
一般的には良い人だけど
「出入りが自由で飲食?」
ちょっと違和感があります。
何もなければ良いですが
何かが起こってから
「やっぱり・・・」
では遅いです。
「犯罪を起こすチャンスを与えない」
少しでも違和感があれば
近づくのは避けたほうが良いでしょう!
不審者について
詳しくはこちらをどうぞ。
不審者とはどんな人?対処方法を知ることは防犯の第一歩!
まとめ
登下校の見守りや
放課後の見回りは
「学校以外が担うべき」
文科省の提案です。
校内清掃も同様の提案をしました。
教員の長時間労働が問題となって
授業以外の分担を見直す方針です。
確かに教員の現状は
過酷な状況だと思います。
負担を見直す方向は
正しいとは思いますが
「安全」
「道徳教育」
これらについては
教員以外が担当してもいいですが
教員は常に
どのような中身なのか
把握して理解しておく
必要があると思います。
登下校の見守りや
放課後の見回りを
学校以外で行うのは
別に反対はしませんが
学校施設の危険箇所や
学校周辺や通学路の
危険箇所の把握や
子供達の登下校の状況は
必ず把握しておく必要があると思います。
そのためには
たとえ教員の担当外だとしても
定期的に
登下校の見守りに参加する
授業で
安全に関するものを取り入れる
などの行動が必要でしょう。
なんでも学校に責任を負わせるのは
確かに負担が大きすぎると思いますし
クラブ活動や道徳に関する分野
安全に関する分野は
専門家に任せて良いと思いますが
教育者として
中身を把握理解しておく必要はあると思います。
やはり教職という職業は
他の職業とは違います。
普通の会社員と同じような
待遇だけを求めるのであれば
教員の資質はないと思います。
通学路の安全について
詳しくはこちらをどうぞ。
安全マップとは?ボディーガードが教える危ない場所とは?
この記事へのコメントはありません。