SP

SPの独り言

木村拓哉のBG身辺警護人をプロのボディーガードが解説!

 

4月16日から

 

「BG身辺警護人」の

 

続編がスタートする予定でしたが

新型コロナウイルスの蔓延で

延期となってしまいました。

 

楽しみにしていたのでちょっと残念ですが

16日は前作の第1話が放送されました。

 

見直してみるとボディーガードの基本的な

心構えやノウハウもたくさん出ていましたね。

 

ドラマなので

ストーリーは別として

 

身辺警護の内容は

ボディーガードを目指す人には

勉強になると思いますよ。

 

第1話でボディーガードとしての

ポイントをまとめてみました。

 

SP防護隊形

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BG身辺警護人をプロのボディーガードからみたポイントとは?

 

私自身が

ボディーガードの訓練を受けていた期間で

最初の基本的な座学の時間では

 

ボディーガードの映画などの内容も

よく事例として参考に観ていました。

 

例えば

この画面の中で不審者とは誰か?

警護員の立ち位置はベストか?

移動経路はベストか?

などなど

 

映画もボディーガードの動きには

当然プロのボディーガードが

技術監修をしていますから

大変参考になることが多いです。

 

ボディーガードについて
詳しくはこちらをどうぞ
ボディーガードになるには強い意志と心構え そして基本が大事!

 

警視庁SPと民間の違い

 

BG身辺警護人の第1話では

大臣を守る警視庁のSPと

民間警備会社の警護員との違いですが

 

基本的な人の守り方は

警視庁のSPと民間の警護員も同じです。

 

但し

やはり権力があるか無いかでは

大きな違いがありますし

組織力も違います。

 

でも木村拓哉が所属する

日ノ出警備保障の警護体制は

 

現実の民間としては

かなりの組織力がある会社だと思います。

 

実際の民間警護で

一つの警護案件に警護員が

4人も5人も携わることは

経費的にありえないことですね。

 

一般的には民間も2人1組で警護しますが

 

「経費的に一人にして」

 

と、お願いされたり

車を使う警護は大企業の役員くらいでしょう。

普通はタクシーで、良くてハイヤーですね。

 

このあたりが

警視庁SPの警護との大きな違いですね。

 

 

SP ボディーガードの心構え

 

クライアントとの打ち合わせの場で

 

「私が絶対に守ります」

「私が盾になります」

 

このような言葉は

絶対にありえないですね。

 

身辺警護の基本は

 

「襲撃されないようにベストをつくす」

 

襲撃された段階で警護は失敗です。

 

襲撃者を取り押さえたり

クライアントの盾になることが

警護員の目的ではありません。

 

日常の生活をできる限り変えずに

危険を遠ざけるのが警護の目的です。

 

あと、木村拓哉と斎藤工との会話で

齋藤

「怖いんですか?

BGに向いていないんじゃないの?」

木村

「クライアントを守るためには

BGはやられてはいけない」

齋藤

「自分はやられない」

木村

「すごい自信だな。危ないな」

木村

「襲う側より守る側が圧倒的に不利

拳銃を向けられたら丸腰の自分たちは無力」

齋藤

「勝手に怖がっていて。自分一人でも守れる」

木村

「君こそBGに向いていないんじゃないの?

恐怖心があるから危険を回避しようと戦略を練る

怖くないという人と組むのが怖い」

 

この会話は

ボディーガードの心構えとして重要ですね。

 

まずボディーガードは警護案件を受けた場合

襲撃者から警護員も狙われる可能性を

考えて行動する必要があります。

 

襲撃するのに邪魔になる警護員を

先に倒しておく考えもあるからです。

 

襲う側が圧倒的に有利なのは

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誰でも想像がつくと思いますが

 

軍隊でも専守防衛に徹する場合は

相手の3倍の戦力が必要と言われています。

 

身辺警護は

「いつ、何処で、誰に、どのように襲われる?」

 

このことを常に考え危険を回避するために

ベストと思える行動をします。

 

絶対に守れる補償などはあり得ません。

だからこそ、あらゆる想定をして

クライアントを危険から回避させる手段をとります。

 

2人1組で身辺警護をするためには

相棒はそれらを理解し行動できる

信頼できる人でなければ無理になります。

 

私もボディーガード養成訓練で

訓練生の合否の判断は

 

「この人と組んで現場に行けるか?」

 

この気持ちが一番重要ですね。

 

また上川隆也と木村拓哉の会話で

上川

「(齋藤)が辞めたいと言ってきた。

BGは思っていたのとは違うのかな?

BGは派手で格好いいイメージだけど

実際は地味だからね」

 

これは私自身も感じています。

訓練では本当に地道に危険を回避する行動ですし

クライアントを待つ時間もかなりあります。

 

訓練生のほとんどは

徒歩移動の訓練と実査の訓練で

イメージとは違うので嫌になってきますね。

 

木村

「各自持ち場に集中してクライアント第一で行動しよう」

上川

「自分の持ち場は大丈夫と考えていると

緊急時の判断を誤る。

少し緊張しているくらいがちょうど良い」

 

クライアント第一とは

もし襲撃された場合は誰までを守るのか?

クライアントの家族がいれば全員なのか?

 

ここも前もって打ち合わせをしておく必要があります。

 

あと、身辺警護で

 

「大丈夫だろう」

 

この考えは命取りになります。

常に危険を想定していなければ

最悪の状況になってしまいます。

 

私自身、初めての警護が終わった次の日

全身筋肉痛になった覚えがあります。

 

自分では判りませんでしたが

相当緊張していたんでしょうね。

 

 

SP ボディーガードの身辺警護技術

 

木村拓哉が

警護の現場を下調べしている場面では

 

自分たちは実査と言っていますが

出来る限り警護当日の曜日や時間と合わせて

現場の下見をします。

 

・車付けの位置を確認

・クライアントの動線(動いていく経路)と

 位置を確認する。

・襲撃方法の想定(銃、爆弾など)

・脱出経路の確保

 エレベーターは止まる?

 周りの人数は多い?

 パニックになる?

 

まだまだありますが

あらゆる危険を想定して

警護現場を確認しながら

クライアントの安全を確保します。

 

身辺警護人第2話はこちら
木村拓哉のBG身辺警護人 傑作選第2話をプロのボディーガードが解説!

 

 

木村拓哉のBG身辺警護人をプロのボディーガード解説のまとめ

 

襲撃されたときにボディーガードが

クライアントから離れてしまうことなど

あり得ない行動ですが

 

まあ、ここはドラマの

脚本として置いておくとして

 

襲撃者の手荷物を確認しているなど

身辺警護の心構えや技術として

参考になることが多いのは事実です。

 

私としては

ちょっと丸腰という言葉が多いのと

木村拓哉は

「丸腰だから守れることもあるんじゃないのか」

 

ここにはちょっと疑問もありますが

 

ドラマに人気が出て

本当のボディーガードを目指す人が

増えて欲しいですね。

 

 

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