訓練が進み
小渕総理大臣や石原都知事を警護していた
元警視庁SPの伊藤先生から
指導してもらえる機会が増えたのですが
実際の総理大臣を警護していた話などは大変勉強になります。
歩き方
車止めの位置
無線のやり取り
車の運転
それなりに訓練も進んで来たはずなのに
指摘されることが多く
やはり毎日要人警護をしてきた人は
同じ動きをしていても
目線の違いを多く感じました。
自分達が歩きながらの目線で
二カ所くらいチェックしているとすると
伊藤先生は七カ所くらい
チェックしているような目線でした。
百貨店で訓練していたとき
伊藤先生が急に
「あの人は西岡さんの知り合いですか?」と言われて
「えっ?誰?」と振り返ると
自衛隊時代の先輩で
定年退職してその百貨店の警備に
再就職している人でした。
伊藤先生は自分達の動きを遠目に見ていて
その人が自分の事をじっと見ていたので
「もしかして知り合いなのかな?」
と思ったのでと言っていました。
百貨店から出たときに
伊藤先生からの無線で
「出たところのベンチに座っていた人は
手に何を持っていました?」
と言われたのですが
60代くらいの男性とは判っていましたが
年齢的に襲撃者として対象外と思い
持ち物を見逃していました。
無線で「エ~・・・」何も言えず・・・です。
東京で伊藤先生が車で
国会議事堂などの警備を紹介してくれたときに
警備車両の配置や
機動隊の動きなどを教えてくれたのですが
国会議事堂の前を車で2回通り過ぎて3回目の時に
「そろそろ来ますよ」というと
パトカーが自分達の車に併走してこちらを警戒していました。
やっぱり違いますね!
伊藤先生も今は民間のSP養成スクールを教えていて
「警察より民間のほうが警護の仕方は難しいですよ。
警察は権力があるから信号も切り替えられるし
車も何処でも止められる。
民間は権力がないから法律に則っての制限で動き難い事が多いです。
でも警察も民間も警護は同じように守らないといけない。
民間警護は思っているより難しいことが多いですね。
とにかく警護は経験が全てだから頑張って下さい!」
と言われました。
本当に勉強になります。
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