精神疾患者の
移送を行っていて
あまりに
家の状況や
対象者の病気の具合が
どんどん悪くなってきて
自分の精神もちょっと落ちてきて
移送の仕事をしたくなくなってきました。
家の中の暗く冷たい空気
ご家族の諦めたような
怯えたような目
説得などできる状況ではない
精神疾患者の風貌と目
自分自身が
移送の現場で
その状況を
見たくない感情が強くなって
もう移送業務を辞めたい
と思うようになっていました。
人はこんなにも
人とは思えないような
状況になってしまうのか?
自分は道場生に
「人は気の動物だから
気の持ち方でいくらでも変わることができる」
と、言っているのですが
移送の現場では
人としての
「気」
が全く感じられません。
気持ちも言葉も通じない
何か別の生き物のような・・・
そういう状況を
「もう、見たくない」
と思ってしまったのです。
自分が憂鬱になってきているのが
自分で判っていました。
それでも依頼は来ます。
「もう、辞めました」
と、なかなか言えず、面談へ。
やはり悲惨な状況で困っているご家族の話を聞いて
「判りました。では移送当日は○○の予定で行動します」
と言ってしまっている。
そして憂鬱なまま現場終了。
すっきりした達成感もあまり感じられず・・・
こういう感じで
現場を繰り返していたとき
いつも通りに
ある現場を終えて
帰る車の中から
自分達をずっとお辞儀して
見送ってくれているご家族の姿をミラーで見て
「やっぱり自分達は役に立っているんだな~」
と思い
「自分達は必要な人間なんだ」
と考え
気持ちを切り替えるのに必死でした。
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